日本しろあり対策協会に加入している業者は、「信頼」できるかどうかという点ですが、結論「信頼できる可能性が高い」と言えます。
もちろん100%とは言いませんが、加入が義務付けられているわけではないこと、しろあり対策協会の認定薬剤を使用できるなどの理由から、シロアリ駆除業者選びのひとつの指標としていいことは間違いありません。
日本しろあり対策協会は
どんな組織?
日本しろあり対策協会は、シロアリ駆除および予防対策に関する専門的な組織です。
この協会の主な活動内容や目的には、以下のようなものがあります。
日本しろあり対策協会の公式サイトより、役割などをまとめました。
参照元:日本しろあり対策協会(https://www.hakutaikyo.or.jp/about)
日本しろあり対策協会の目的と役割
品質の高いシロアリ駆除サービスの提供
協会は、信頼できるシロアリ駆除サービスを提供することを目的としています。
これには、技術力の高い専門家の育成や、効果的な駆除方法の普及が含まれます。
業界の基準設定
一定の基準やガイドラインを設定し、業界全体のサービス品質を向上させることを目指しています。
教育と研修
協会は、シロアリ駆除業者や関連する専門家に対して、教育プログラムや研修を提供し、専門知識と技術の向上を図ります。
「しろあり防除施工士」制度もそのひとつで、シロアリの防除施工を行う技術者の資格制度として、1964年に創設されました。
2002年に創設されたシロアリ被害、腐朽、カビ、変色の兆候、湿気・通風状態などの検査・診断を行う「蟻害・腐朽検査士」という制度も設けています。
活動内容
情報提供と普及活動
シロアリに関する正確な情報提供や、予防対策に関する啓蒙活動を行います。
研究と開発
シロアリ駆除に関する新しい技術や薬剤の研究開発を行い、業界の進歩に貢献しています。
認定制度
協会は、一定の基準を満たした業者に対して認定を行い、消費者が信頼できる業者を容易に見分けられるように支援します。
協力と協調
関連する業界団体や政府機関と連携し、シロアリ問題の効果的な対策を推進します。
利用者への意義
業者選びをしている利用者にとって、日本しろあり対策協会は、信頼できる情報源や、質の高いサービスを提供する業者を見つけるためのひとつのリソースとなります。
とはいえ、協会に加入しているだけでは業者選びの指標は十分とは言えません。以下にシロアリ駆除業者選びのポイントを5つ、イラスト交えて紹介しているので、ぜひご確認ください。
ポイント1
「高くても・安くても」
その理由を知る
正直、安い業者さんには安いなりの理由が、高い業者さんには高いなりの理由があります。
保証内容、施工の丁寧さ、自社施工かどうか、使っている薬剤、調査の綿密さなどが金額の違いにあらわれます。
お客さんの立場では、その違いの全部を正しく把握することは難しいこともありますが、他の4つのポイントを基準に、業者さんを選んでいただければ失敗は少なくなります。
安さが一番!という方はそれでもOK。ただし、再発などの危険性は認識してください。
ポイント2
保証内容と
会社の信頼性を確認
どんなに丁寧にシロアリ駆除を行っても、入り込めないような場所にシロアリがいた場合、再発する可能性も。だからこそ、保証が大事。
5年保証を掲げていることが最低条件と考えましょう。
保証を掲げていても、「会社が潰れていて保証が受けられなかった」という話も聞きます。
そのため、創業年数(歴史があるほどいい!)・個人店ではない・ホームページが綺麗で、きちんとしている・自社施工である・上場しているなどを条件に加えると、信頼できる会社選びに近づきます。
ポイント3
自社施工かどうかが
意外と重要!
シロアリ駆除の会社では、「自社施工」と書いてある場合があります。これは、「自分の会社の人がシロアリの駆除をします」という意味。
自社施工でない場合は、下請けさんにお任せしたり、アルバイトの人が駆除施工に来るということもあるとか…。
その場合、何かミスがあったり、床下を外したときに破損などがあっても、責任を取ってもらえない可能性もありますので、くれぐれも注意してください。
ポイント4
しろあり防除施工士
はいますか?
しろあり防除施工士は、1964年にシロアリの防除施工を行う技術者のために誕生した資格です。
一度資格を取得したあとも3年に一度、最新の防除施工や薬剤・法令などを学ぶ講習を受ける必要があります。
お願いする業者さんや営業所に、「しろあり防除施工士」がいるかどうかは、きちんとシロアリの知識を持っているという一つの証になるので、聞いてみてください。
ポイント5
最後は営業さんの
人柄で選ぶ
やっぱり最後は「この人なら信頼できそう!」というあなたの直感。
「営業さんに好感が持てるな」なのか「ちょっと…微妙?」なのか…。同じお任せするなら、確実に“好感が持てる人”のほうがいいですよね。